2018年 02月 18日
お魚の礼拝堂 |
トスカーナ州のキャンティ地区にあるグレーヴェ・イン・キャンティという町から更に車で30分ほど西に向かったところにあるパッシニャーノ修道院。
この修道院の近くに「お魚の礼拝堂」という名前の、うろこ模様のクーポラを持った礼拝堂がひっそりと佇んでいます。
伝説によると、法王レオ9世(在位1049-1054年)がこの一帯のPassignanoに滞在した際に、サン・ジョバンニ・グアルベルトは2人の助修士に、近くのカムニャーナの泉から魚を獲ってくるよう命じました。
助修士は、その泉は水量が少なく未だかつて魚がいたことはない、と反論しますが、サン・ジョバンニ・グアルベルトは聞き入れず、2人を泉に向かわせます。
しぶしぶと向かった2人でしたが、泉で2匹の魚を見つけ、以来その泉は「奇跡を起こす泉」と呼ばれるようになったとか。
時代は移り、1510年、ビビエーナのドン・ヤーコポ・ミンドリア卿が自身の病の回復を感謝し、泉のあった地に礼拝堂を建設し、その礼拝堂を1798年、アンジェロ・メルクッチ修道院長が修復し、現在に至っているそうです。
サン・ミケーレ・アルカンジェロ大修道院
付近一帯はキャンテイワインの産地、ミラクルを感じた後には美味しいワインが待っています♡
#
by ilprimopiano
| 2018-02-18 18:20
| 中央イタリア トスカーナ州