2019年 05月 02日
若きジョルジョーネ |
久しぶりの更新になってしまいました!
今日はとある日のアルバムから。
あまりマメじゃないので(そりゃそうよね、前回の更新から4ヶ月だもん)いつのものかは明らかにしませんが、これからもゆるくのんびりやって行きたいと思っていますので、どうぞお付き合い下さいませ。
ローカル線に揺られて、カステルフランコ ベネトという町にやって来ました。
所要時間はヴェネツィア・メストレから40分位です。
中世の城砦と共に城壁にぐるりと囲まれた小さな町です。(人口は33,000人ほど)
この町に来た目的は、Duomoにあるジョルジョーネ作の「Pala di Castelfranco - カステルフランコの祭壇画」を見るためです。
前の日にVeneziaのアカデミー美術館でジョルジョーネの代表作であるテンペスタ(嵐)を鑑賞した際に、Veronaの語学学校の美術史講座で、先生が「カステルフランコにある祭壇画が素晴らしい」と言っていたのを思い出して、せっかくだから行ってみよう!と思い立ちました。
テンペスタ(嵐)
この門から旧市街に入ります。
こちらがDuomoです。隣にはジョルジョーネの生誕の家があります。
ジョルジョーネの祭壇画は右側にある礼拝堂にあります。
ヴェネツィア共和国のコスタンツォ傭兵隊長が、息子マッテオの死を悼んで、コスタンツォ家の礼拝堂の祭壇のためにジョルジョーネに依頼しました。
聖母子と右側には聖フランチェスコ、左側にはマルタ騎士団であるNicasio。
このNicasioさん、古くはカステルフランコがあるトレヴィーゾの守護聖人である聖リベラーレとされていましたが、実際にはNicasioだと説明書きにありました。
ジョルジョーネはヴェネツィアで猛威をふるったペストで1510年に亡くなりました。
生誕年には諸説があるようで、1478年頃となっています。
32歳と若くして亡くなった画家の人生には謎が多く、これが多くの人を惹きつける理由なのかもしれませんね。
Duomoの向かえには市庁舎があり、ミニチュアで中世の様子が再現されています。
ライト効果で昼と夜の様子が見えます。
お腹が空いたのでおやつタイム。
ここ一帯はサンドイッチ(トラメッツィーノ)をよく目にします。
特産のRadicchio di Treviso (日本ではトレヴィスと呼ばれていますね、原産地のTrevisoからきています) をチョイス。1.5€なり
イタリアではよく「我らが、私たちの」などと所有格をつけて表現します。
例えば、よく渋谷に散歩に行くのなら、待ち合わせ場所は「私たちのハチ公前で」ってな感じです。
Vostro Giorgioneへ感謝
by ilprimopiano
| 2019-05-02 17:56
| 北イタリア ヴェネト州